疲れ目の症状を訴える人が近年多くなってきました。それもそのはず、スマートフォンやパソコンは一人一台の時代となり、私達の日常生活に欠かせないものとなっているからです。疲れ目の症状にはさまざまなありますが、中には失明の危険性もある悪質なものも。自分での自己判断は危険。おかしいと感じたら眼科を受診し、検査を受けることも大切。

 

疲れ目に隠れた病気

 

現代病とも言われる疲れ目や眼精疲労の症状は、さまざまな種類があります。なかには疲れ目だと気付かない人や、目の不快症状だけではなく、体全体にまで悪影響を及ぼしている人もいます。

 

疲れ目は、主にレンズの役割を担っている水晶体、そしてその水晶体を両脇で支えている筋肉である毛様体筋が長時間の緊張状態により、スムーズにピント調節ができなくなることによって起こることが原因として挙げられます。ですが、さまざまな症状の裏に危険な病気が潜んでいるかもしれないことはあまり知られていません。疲れ目にはこのような症状があります。

  1. 霞んで見える
  2. 目がゴロゴロとした違和感
  3. 視野が欠けたり歪んだりする
  4. ピントが合わない
  5. 目が乾燥する
  6. かゆみがある
  7. 充血する
  8. 目の奥に鈍い痛み
  9. チカチカしたりショボショボする

それ以外にも肩こりやめまい、吐き気などの症状が現れる場合がありますが、このような症状は疲れ目の典型的な症状です。これらの症状の中に、なにか危険が病気が隠されているのでしょうか。

 

目の乾き・・・ドライアイ

洗浄作用、殺菌効果、栄養補給、乾燥防止など目にとってさまざまな良い働きをしてくれる涙が極端に少なくなったり、涙の質が非常に悪くなる病気

 

目の異物感や目ヤニ、充血・・・結膜炎

黄色ブドウ球菌などに感染して起きる細菌性結膜炎とアデノウィルスなどに感染して起きるウィルス性結膜炎がある

 

霞んで見える、ぼやける、光がまぶしい・・・白内障

目にとってレンズの役割を担っている水晶体と言われる部分が白く濁ってくる病気。進行すると真っ白になる。

 

視野が欠けたりせまくなったりする、頭痛や吐き気・・・緑内障

眼圧が基準以上に上昇してしまい、目の視神経に機能障害が起こる病気。失明の危険もある。

 

視野がかける、チカチカする、黒い点々が見える・・・網膜剥離

網膜という膜がはがれてしまう病気。急激に進行するため失明の危険もある。

 

目の不快症状の受診目安

 

疲れ目の症状はさまざまな種類があるため、自分がどのような症状が現れているのかをしっかりと自覚しておく必要があります。疲れ目の改善には、サプリメント摂取や、食事の改善、疲れ目グッズ、パソコンやスマートフォンの使用環境の改善など、自分でできることもたくさんあります。

 

ですが、その裏には気になる病名も潜んでいることを忘れてはいけません。疲れ目は1日ぐっすりと眠ることである程度改善されると言われています。1日休んでもあまり改善されないのであれば、それは疲れ目ではなく眼精疲労と呼ばれるものです。

 

医者

 

その症状は進んでいると予測されますので、眼科で検査を受け、専門医の診断、治療を受けることが一番だと考えます。眼科ではこのような検査を行います。

視力検査・眼圧検査・眼底検査・視野検査・眼位置検査・ドライアイ検査・眼球運動検査・ピント調節検査など

 

これらの検査に基づき、処方薬、点眼薬、医療機器治など、さまざまな治療を行います。放っておくとその症状が悪化する危険性もあるため、早めの受診をおすすめします。

 

放っておくと怖い眼病

 

疲れ目に症状だけにとどまらず、放っておくと怖いとても危険な眼病があります。そのため、気になる症状が現れたらできるだけ早めの受診をおすすめするのです。どのような危険な病気があるのでしょうか。

 

緑内障
緑内障とは基準値以上に眼圧が急上昇する病気。眼圧とは目の硬さのこと。眼圧が上昇することによって、視神経に機能障害が起きます。

 

視神経に障害が起こるため、見た情報がきちんと脳に伝わらず、欠けて見えたり、視野が狭く感じたりするのです。なんと40歳以上では20人に1人の割合で緑内障が発症しており、そのうちの90%はまだ気付いていないという怖い結果に。緑内障にはふたつの種類があります。

  1. 急性緑内障
  2. 慢性緑内障

急性緑内障は眼圧の急上昇により急激に症状が悪化、ひどい頭痛や吐き気をもよおす場合があります。一方慢性緑内障は自分ではほとんど気付かないというほど自覚症状がなく、発見されるのはかなり病状が進行してしまってからだといいます。緑内障は失明の危険性もある病気です。

 

網膜剥離
網膜は目の奥にある厚さ0.1〜0.4mmという非常に薄い膜で、10層になっています。網膜剥離はこの膜に亀裂が入りはがれてしまう病気です。年齢によるものや、外傷が原因のものがあります。

 

黒い点々が見える飛蚊症や目の中に光がチカチカ見える光視症など、さまざまな種類があります。網膜剥離の発症率は9000人に1人程度と言われていますが、まだ20代と若い人でも発症の可能性があるため注意が必要です。緑内障同様、発見が遅れたり放っておくと失明の危険性のある病気です。